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do houseは本日から夏休み明け、通常営業しております♪

さて、早速ですが元気キッズに続いて、こどもにはどうしてもつきもの…風邪やケガなどの具合の悪い時に過ごしやすいおうちについて!

病児がいる場合に必要なおうちは
・通常の日常生活を送る家族の動線を遮ることなく、常に見守ることができるスペース
・感染対策として、隔離をすることができるスペース
・頻繁な洗濯(予洗い)に対応することができる水洗エリア
・洗浄、消毒がしやすい仕上げ材(壁床)
・弱っている状態でも終日過ごすことができる短い動線
・短時間でも空気の入れ替えが可能な通風計画
・看護スペースと水廻りをつなぐ短い動線

1、通常の日常生活を送る家族の動線を遮ることなく、常に見守ることができるスペース
こどもを看護する間は、幼ければ幼いほど常に目の届くところで見守る必要があります。
そんなとき問題になるのが、治るまで数日かかる場合や元気な兄弟などがいる場合、通常生活を送る家族の動きは遮ることなく、療病中のこどもが過ごすことができるスペースの確保
赤ちゃんの時はベビーベッドやバウンサーなどで対応できますが、「幼児」や「児童」くらいの年齢となると、そうもいきません^^;;

かといって子供部屋で一人にしておくわけにもいかないし…保護者がつきっきりで個室にこもるのも難しいということも。
また胃腸の調子が悪い場合や、出血を伴うけがの場合などは看護中衛生ゾーンと汚染ゾーンを分けることも必要です。
そこで活躍するのが「小上がり」や「畳コーナー」「フリースペース」などと呼ばれる一角。
こどもひとりが横になることができる布団やマット、ラグなどを敷けるスペースがあれば、床は上がっていたり畳敷きでなくても大丈夫!

病児看護コーナー以外でのメリット
・赤ちゃんのときはおむつ替えやお昼寝スペースとして
・幼児の間はおもちゃを広げて遊べるあそび場として
・児童になったら宿題スペースとして
・子供が大きくなったら家事や書斎コーナーとして
・3畳程度以上あればゲストのお泊りスペースとしても
・現役引退後はごろごろスペースに

ちなみに兄弟がいて、「元気な子」と「元気でない子」がいるのに、保護者が「ひとり」しかいない場合…恐ろしいのが休日などの子供たち全員が家にいる場合です。弱っている子に合わせて出かけることはできないけれど、元気な子たちはもうストレス爆発!!なんてことが…;;
そんなときにもやっぱり「中庭」はオススメです。外なので換気もバッチリ、看護中の子供に目線が取られてしまっても、家の中なので防犯面も安心できます。

どうしてもそんなスペースとれないよ!という場合は変形可能なソファーベッドや、カウチなど複数の家具で簡易ごろごろスペースを作るのもあり

2、感染対策として、隔離をすることができるスペース
療養する際は、その症状等によっては他の家族と分離しなければいけない場面もあります。病児本人だけでなく、健康な家族をあえて逆隔離するケースもあります。
寝室以外は大部屋にして、子供部屋はこどもの人数に応じて後で間地切る、というケースもありますが、扉や窓、空調などを共有する計画の場合は注意が必要です。

3、頻繁な洗濯(予洗い)に対応することができる水洗エリア
具合が悪くなると、こどもは特に吐き戻しや排便コントロールができなくなることが頻繁にあります。

そうなると大変なのは…連日連夜の洗濯事情。洗濯機に入れる前に、付着物の除去や予洗い、他の洗濯物と分ける必要があったり、洗濯・乾燥自体を1日のうちに何度も繰り返すこともあります。
コインランドリーを使う手もありますが、やはり予洗いは自宅ですることになります。布団などは子供用でもそこそこの大きさになるので、洗面台よりも浴室や外水栓が主な場所になるケースが多くなります。

・洗面、浴室とは別に予洗い等に便利な「スロップシンク」を計画するのもオススメ
(シンクが深く、歯磨きや身だしなみを整える洗面とも別に計画できるので、衛生ゾーンと分離して上履き洗いやサッカー・野球などの泥汚れ予洗いなどで日常づかいも)

・洗濯待ちの洗濯物の待機や、夜間でも大きなものも干せるスペースとして「ランドリールーム」があると、洗面や脱衣所と分離することも可能なので来客時の目隠しや入浴者のプライバシー保護にもなります

・中庭などに水栓を計画して、生活動線とは邪魔にならないところに洗濯物を一時避難をさせて、まとめて洗うのもあり
・バルコニーがなくても大丈夫!窓の外につけるだけで見た目もコストもGOODな「布団干しバー」は頻繁に干さないけれど、いざというときに布団やシーツなどの大きなものを干したい!というときに便利!

4、洗浄、消毒がしやすい壁床
前の項目でも触れましたが、こどもたちは何せ「突然」戻してしまったりします。トイレに着くまでのほんの少しが間に合わなかったり…
そんなとき、洗浄が必要なのは洋服や本人だけではありません。そう、家も必要なんです。そして感染性のある病気の場合、家族全員を守るためにふき取りや清掃の後に、漂白剤などによる消毒という作業が必要になります。
見た目や質感がとてもいい天然素材は、この漂白材の使用が難しかったりすることがあります。日常生活を送る上ではアレルギーなどを抑えられたりするメリットがある材質もありますが、特別な疾患がない場合は、消毒も含んだ清掃性も考慮することをおすすめします。

5、弱っている状態でも終日過ごすことができる短い動線
風邪などの場合は1~2週間程度で済むことも多いですが、症状によってはトイレが近くなることもあります。臭いや音漏れ対策として、トイレは玄関付近に計画されることも多いですが、こどもの場合はそもそも一人で用を足すことが完結しないことも多いので、メインのリビングからトイレがとても離れていたり、冷暖房などの空調が完全に遮断されてしまう間取りの場合、冷暖房時にトイレまでのドアが開けっぱなしで「暑い!寒い!」なんてこともあります^^;;
また骨折などの場合は1か月以上など長期に渡ることもあります。そのため、起きてから就寝するまでに1~2Fの移動が必須な間取りの場合(LDKや水廻りが1,2Fに分かれている)は、けがをした本人だけでなく、介助者にも負担がかかるので注意が必要です。

6、短時間でも空気の入れ替えが可能な通風計画
近年の住宅は高気密・高断熱が謳われるようになり、冷暖房効率が上がったことがよく取り上げられますが、「換気」に焦点を当てると、窓を閉めたまま空気を入れ替えるには時間がかかる面もあります。
建築基準法では、一定の換気条件を満たすための窓などの開口や、機械換気設備の設置が部屋の種類や広さなどによって義務付けられていますが、窓を閉め切ったままで機械換気だけに頼る場合、部屋のすべての空気を入れ替えるのに数時間かかることが多いです。(…24時間換気は絶対に停めないでくださいね^^)
でも風邪引きさんがいるときは「頻繁な空気の入れ替え」が大切。そこでポイントとなるのが「窓の数や種類、配置計画」
厚生労働省からも、「風の流れができるよう、2方向の窓を、1回、数分間程度、全開にしましょう。換気回数は毎時2回以上確保しましょう」(https://www.kantei.go.jp/jp/content/000062771.pdf
とあります。そこで、夏や冬などの冷暖房のシーズンは特にいかに短時間で家じゅうの空気を入れ替えるかが鍵。
実はひとくちに「2方向の窓」といっても、ただ部屋のどこかに適当に2ケ所窓があればいいというわけではありません。せっかく窓を開けても、空気の渋滞が起きてはもったいない!

そんなときは、「風」の特性を知ることが大切です。周辺環境によっても異なりますが、地域によってよく吹く風(卓越風)を効率よく取り込める方角があったりします。このポイントをおさえれば自然の流れを利用して、よく風が吹く風上と風下に窓を計画するだけで簡単に空気を循環させることができます。
また通称「煙突効果」と呼ばれる「暖かい空気が上に上がっていく現象」を利用して風下側に高窓を計画すれば換気効率はさらにUPします!
参考:YKK AP「風を取り入れやすい窓

こちらの気象庁の観測データを見ると、佐倉市の場合、風上の北東と風下の南西に高窓(注:開けられる窓)があると自然の風をより味方にできることがわかります^^
一般財団法人住宅・建築 SDGs 推進センターのデータでは、さらにわかりやすくまとめられています。
周辺環境や窓の配置、種類、開く方向によっても、風通り良さは千差万別。光や目隠し、断熱性などと総合的にベストな窓を目指しましょう。

7、看護スペースと水廻りをつなぐ短い動線
水洗エリアでも触れましたが、看護中は何かと水廻りの出番が増えます。洗濯はもちろん、こまめな水分補給や栄養補給のために、キッチンに何度も出入りしたり、加湿器への給水、着替え時の汗拭きやシャワー、看護側の手洗いなどとにかく家中の水道を使います
ということでおすすめなのが、やっぱり「回遊(かいゆう)動線
いろんな方向からアクセスすることができるため無駄がなく、ストレスフリーに過ごすことができます。

ちなみにうちの子供の場合、息子は季節の変わり目に必ず1週間くらい風邪を引いて、娘はたまーにかなりヘビーなウイルスをもらってきます;;
コロナ過ということもあり、熱はなくて元気でも咳をしていると登園自粛となったり、兄弟間で順番に風邪をうつしあったりと、頻繁であったり長期化するケースも多々あります。
会社の理解が得られたり、親族が助けになる場合もありますが、自分の家族だけで仕事や家事、育児、看護すべてを回していかなければいけないご家庭もあるかと思います。

do house ではどんなときでも、どんなひとでも過ごしやすいユニバーサルなおうちづくりを心掛けています♪

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