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家を計画するときに、間取りにこだわる方はたくさんいらっしゃるかと思いますが、意外と盲点なのが扉の位置と向きです。

プランニングのときによく見かけるこんな図面↓

ちなみにこちらはクローゼットが1畳別で、5畳の部屋とあわせて6畳ある一般的なお部屋です。
問題はここからです。子供部屋を想定して、ベッド、学習机、本棚を配置してみます。

赤丸は扉を閉めたときのフリースペースなんですが、お気づきでしょうか?
扉周辺のスペース、とってももったいないと思いませんか??
ですが扉を開け閉めして、移動することを考えるとどうしても扉周辺に家具を置くことは難しくなります。

ちなみに収納を優先させて、本棚を増やした場合は、当然フリースペースが小さくなります。


また、通れるように通路幅(600㎜)を確保しようとすると、扉ぎりぎりまで大きな本棚を置くことはできません。

では次に、内開きのドアを外開きに変えてみましょう。


こうすると、フリースペースの大きさはそのままに、コーナーに小さなテーブルを置くことができました!
しかし出入口の動線がガタガタするので、あまりスッキリはしない印象です。

では次に、扉の位置を少しずらしたパターンをみてみましょう。


扉を閉めたときのフリースペースの大きさはそのままに、クローゼットを大きくすることができました。
デッドスペースはありません
周りの間取りに影響がなければ、外開きドアにすることで扉ギリギリまでフリースペースを活用することも可能です。

 

最近では子供部屋をなるべく小さくして、個室滞在時間を短くし、リビングに家族が集まるようにするコンパクト化も増えてきました。
さらに、将来子供が巣立ったあとの空き部屋を有効活用できるよう、備え付けのクローゼットを計画しないプランも一般化してきています。

部屋が小さければ小さいほど、その形状や扉・窓の位置などで家具の配置がどんどん制限されていきます。
おうち全体の一つの部屋、としてだけでなく、実際に何に使う部屋なのか、部屋の中に置きたい家具や配置を複数パターンイメージして計画することも大切です♪

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